ダイヤモンドストーリー
ダイヤモンドの歴史
ジュエリー・ダイヤモンドの芸術的研磨技術
ダイヤモンドは、鉱山から取れた状態では輝きがあまりなく、すぐに宝石としては使えません。なぜなら原石の輝きと光の動きは弱いからです。その為、原石を切り正確に決められた形に研磨します。正確に研磨されることによって、ダイヤモンドの輝きの完璧さが決まります。研磨師の腕前も、ダイヤモンドの価値を決める重要な要素です。
ダイヤモンドの研磨技術
ダイヤモンドの研磨は世界中の職業の中でも神秘的なものの一つです。工房で長い時間をかけて何億ドルもの価値ある原石を切断します。これはとても大変な仕事です。その後、緻密に計算された形に研磨され、ジュエリーとしてのダイヤモンドが完成します。
中東とヨーロッパ
中東とヨーロッパの研磨方法には違いがあります。ヨーロッパでは、原石から可能な限り美しさを引きだすことに重きを置いている為、研磨によって目減りしてしまう可能性が大きいですが、中東の研磨方法では、目減りを最小限に抑えることに重きを置いています。
ダイヤモンドと宝石のカット方法
宝石のカット方法の一つは、カボション(CABOCHON)と呼ばれます。これは上部を丸い山形に整えて石そのものの光沢を生かすものです。たとえばオパールはよくカボションカットが施されます。
もう一つは、ファセットカット(FACET CUT)と呼ばれ、いくつもの小さな面を組み合わせ光を屈折させ、輝きを出すものです。ダイヤモンドはファセットカットが施されます。
ファセットカットの種類:ブリリアンカット、エメラルドカット、プリンセスカット、オパールカット、マーキースシェイプ、ペアシェイプ、ハートシェイプ。そしてファンタジアカットもあります。
ブリリアンカット
宝石の反射率と屈折率を考慮して、宝石の輝きを最大限に生かすよう計算されたカッティング法です。典型的なブリリアンカットは、クラウン部(上部)、パビリオン部(下部)に加えて、上面と下面の境界線となるガードル部から成り立っています。すべて58面体で、33面がクラウン部、25面がパビリオン部となっています。ガードル部は平らにカットされる場合もありますが、カットを入れることもあります。しかしこの部分のカットは決められた58面には計算されません。
ファンシーカット
ブリリアンカット以外のカッティングの総称。これらはどんな形でもよく、カット面数も決められていません。近日では、コンピューターでのデザインのお陰で、星型や蝶型のダイヤモンドを製作することも可能です。